
ボールルーム・マケット―エルザッツ・エディション
2026.9.8 — 2026.9.26
IG Photo Gallery
東京都 中央区
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IG Photo Galleryでは2026年9月8日(火)より、ジェローム・ミン展「ボールルーム・マケット―エルザッツ・エディション」を開催いたします。ジェローム・ミンの日本での初個展となります。 ジェローム・ミンはロンドン生まれ、アジアを中心に世界各地に滞在し、現在は東京を拠点としている作家です。写真のほか、彫刻、パフォーマンス、手製本、インスタレーションを発表してきました。2019年にはロンドンの写真集、アートブックの専門出版社、MACK が主催する「MACK First Book Award」を受賞した写真集『Oobanken』で、世界的に注目を集めました。今回、発表するのはミンがポーランドのワルシャワ滞在中に着手した「ボールルーム・マケット」シリーズの実験的なエディションであり、世界初公開となります。「ボールルーム・マケット」はミンが最初の写真集『Oobanken』を制作したあと、3年間住んだポーランドのワルシャワでつくりはじめられました。マケット(模型)とあるように、作り終えて完成ではなく、「それ自体を糧に進化し続ける作品群であり、目に見えないものを文脈化し再構築するもの(an evolving body of work feeding off itself, contextualizing and reconstructing the invisible)」(ステートメントより)として位置づけています。 ミンの最初の写真集『Oobanken』はミャンマーで制作された作品ですが、写真に写っているのは、ミャンマーの現実の風景そのものではなく、多くの場合、彼がアトリエでつくったオブジェたちとパフォーマンスです。ミンは不可視の現実を、自身の経験と手を通してオブジェやパフォーマンスで可視化し、さらにそれを多くの人とシェアするために写真というメディアを使いました。「ボールルーム・マケット」にもその思想が反映されています。会場には、連続性を持つ写真が壁面に展示されるほか、手焼きのプリントとともに、ささやかなオブジェが並ぶほか、本展示のタイトルでもある「ボールルーム・マケット」の手製本──エルザッツ・エディション──が展示されます。 「エルザッツ」とは、戦時などの物資不足の際に用いられた「代用品」、それも「粗悪な代用品」のことです。ミンは自身の中に生まれたアイデアを具現化するための手がかりとして、また、特定の時間軸と文脈に作品を位置づけるためのキーワードとして「エルザッツ」という言葉を選択しました。また、「ボールルーム・マケット」の作品制作には彼自身がワルシャワで過ごした時間とそこでの個人的な体験が反映されています。その当時、20年ぶりにヨーロッパへ戻ったことで感じた変化への衝撃、そして娘が生まれたという個人的な経験。加えて、20世紀の動乱の痕跡を残すワルシャワという街が、彼を目に見えない記憶や歴史を再構築する作品制作へと導きました。 本展は、ミンの内面世界と、ヨーロッパの歴史という「時間」と、ワルシャワという「場所」から受けたインスピレーション、そして、現在進行形のテクノロジーに抗する手段としての手製本とが重なったものとなります。同時代を生きる私たちの想像力を問う展覧会になることでしょう。ご期待ください。
参加作家
- ジェローム・ミン
開催情報
- 開催期間
- 2026.9.8 — 2026.9.26
- 開館時間
- 11:00 〜 18:30
- 休館日
- 日曜日、月曜日
- 料金
- 公式サイトをご確認ください
- 会場
- IG Photo Gallery
- 住所
- 東京都中央区銀座3-13-17辰中ビル302石田法律事務所内
- アクセス
- 東京メトロ日比谷線・都営浅草線東銀座駅A7出口より徒歩3分
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