
ゆるる
2026.9.6 — 2026.9.23
大川市立清力美術館
福岡県 大川市
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次第に見えなくなっていく。それは悲しいのか。嬉しいのか。いずこへ、消えていくのだろうか。ふと周りを見渡せば、時間と共に移ろいゆくことばかりだ。名付けることも、合致させることも、帰結することもできぬその先に、作品はある。作品ははじめからこの世にあったわけではない。 この展覧会では、松島千晶、増田麻由のふたりの作品を生み出す以前を探ってみようと思います。そこにあるドラマは、閉ざされているし、狂人の心理かもしれない、本来は触れてはいけない世界かもしれない。しかし、そのドラマから浮かび上がる「心象図」には、私たちそれぞれの知識と経験を超えて他者の考えを信ずるに足る一片が現れていることがあるのではないか。松島千晶の作品に描かれる蝋燭の炎やイエローライン、天空や水を求めて伸びるような増田麻由の作品。 ふたりの天の広がりは、始まりで、作品は落下の途中のようにも見える。大川の半陸半海の地、地表の底と水の表面ともいえるこの地にそれらの作品が舞い降り、天の性が降りて来る。 アリストテレス(紀元前384-322年)は、彗星を宇宙の天体ではなく、地上近くの大気中で起こる火のような現象だと考えていました。月より下を地上世界・月下界・変化し続ける世界、月より上を天上世界・月上界・完全で永遠の世界として、宇宙を大きく二つに分けて考えていたのです。地球から立ち上がる乾いた熱い蒸気が高い空まで上昇し、太陽や恒星の熱で着火すると長く燃え続ける炎箒星にもなりました。地上世界の出来事だったのです。(彗星:成分の80パーセントが水)松島、増田、それぞれの彗星のような作品は、今やっと変化し続ける世界に着地し、私たちの日常を掃くこともあれば、人間の営みや街の記憶までも静かに連れ去ることもあり、変化し続ける時間を手に入れていくのかもしれません。つまり、ふたりにとって始まりの地、表現の輪郭を持つ前は、天上世界という信じられる永遠の世界で、その業のようなものが作品に熱を与え、炎と水となり天上天下を繋いでいくのです。私たちはその業の広大無辺な揺らぎと生の人を見ることになるのかもしれません。 [関連イベント] アーティストトーク 日時: 2026年9月23日14:00〜15:00 ※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
参加作家
- 松島千晶
- 増田麻由
開催情報
- 開催期間
- 2026.9.6 — 2026.9.23
- 開館時間
- 9:00 〜 17:00
- 休館日
- 月曜日9月21日は開館
- 料金
- 無料
- 会場
- 大川市立清力美術館
- 住所
- 福岡県大川市大字鐘ヶ江77-16
- アクセス
- 西鉄天神大牟田線大善寺駅よりバス(「大川橋」行き)「川端通り」下車徒歩15分
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