
Shrine II ─ 内なる光のトポロジー
2026.11.6 — 2027.3.31
タイム堂ギャラリー
京都府 京都市
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現代社会が抱える深刻な分断と不安のただ中で、私たちは「個」という孤独の檻に囚われている。アーティスト・森万里子は、自らが体験した圧倒的な光の記憶──あらゆる次元へと遍く広がる、生命根源の無限なる愛の顕現──を通じて、人類が本来接続されているはずの宇宙的全一性を鋭く呼び覚ます。 本展の核となる《Shrine II》は、春日大社摂社・水谷神社の床下に鎮座する聖なる磐座(いわくら)へのオマージュであり、幾重にも配された几帳の中心に、クリスタル製の磐座が据えられるインスタレーションである。奈良時代以来、龍神信仰の霊地として崇められてきた水谷川の聖性をタイム堂の空間へと転移させる本作は、物質世界と背後の霊的世界とを媒介する「関係性のネットワーク(阿頼耶識)」の可視化に他ならない。 同時に展示される八点の掛け軸には、平安古筆の息づかいに身を委ね、光の体験が詞書として運筆されている。これは文字を単なる情報記号から、生命の脈動を宿した形而上学的な「持続(Durée)」へと開いていく試みである。 ティモシー・モートンが「ハイパーオブジェクト」と呼ぶ、制御不能で人間の知覚や時間・空間の尺度を超えた現象に直面する現代において、森が提示する「聖域」は、単なる日常からの逃避ではない。それは、私たち一人ひとりの内に厳然と存在する静かな光へと立ち返り、魂の永遠なる絆を再発見するための、最も批評的で崇高な思想的実践なのである。
参加作家
- 森万里子
開催情報
- 開催期間
- 2026.11.6 — 2027.3.31
- 開館時間
- 11:00 〜 18:00
- 料金
- 公式サイトをご確認ください
- 会場
- タイム堂ギャラリー
- 住所
- 京都府京都市上京区春日町426-2
- アクセス
- 地下鉄烏丸線丸太町駅2番出口より徒歩1分
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