即今当処
開催前
- 展示ID
- p5Vx031HTCwMeuUxnL5z
- 気になる件数
- 0件
- 開催期間
- 2026-07-25〜2026-08-22
- 開館時間
- 12:00 〜 18:00
- 休館日
- 日曜日、月曜日、祝日
- 料金
- 無料
- 会場
- AKIINOUE
- 都道府県
- 東京都
- 市区町村
- 渋谷区
- 住所
- 東京都渋谷区代官山町2-3THEROWS2F
- アクセス
- 東急東横線代官山駅北口より徒歩8分、JR渋谷駅新南口より徒歩10分
展示について
AKIINOUEは、7月25日より、タット・イトウの個展「即今当処」を開催いたします。 タット・イトウは1978年愛知県名古屋市生まれ、現在は東京を拠点に活動しているアーティストです。2015年にAcademy of Art University(サンフランシスコ)にて絵画専攻のBFAを修了、2018年にNew York Academy of Artにて絵画専攻のMFAを取得しています。アメリカに拠点を置いていた頃、美術館に日常的に通い名画の模写に取り組んだ経験は、イトウの制作の基盤を形成し、現在の表現へとつながっています。 イトウは、時代を映し出す「社会史絵画」の構築をテーマに、ヴェロネーゼ、プッサン、ジャック=ルイ・ダヴィッドといった美術史上の古典的な構図やイメージを参照しながら、神話画や宗教画に見られる劇的な形式を借用し、現代における人間の営みを歴史的なスケールへと接続します。 作品に登場するのは、神や英雄ではなく、どこにでも存在する現代の若者たちです。彼らは爆発的で躍動するエネルギーと、今にも崩れそうな繊細さを同時に内包しており、新たなテクノロジーが急速に台頭する現代において、可能性と不確実性のあいだで揺れ動く時代の感覚を体現しています。 フェスティバルやイベントといった集団の場において、彼らは一人ひとり固有の個として立ち現れ、衣服や細部の描写に至るまで個性が与えられた独立した存在として描かれます。しかしその一方で、やがて社会の空気や構造、共有された価値観や無意識の規範に取り込まれていき、気づかぬうちに「同調圧力を孕んだ群衆」という別の実体へと変容していきます。 個が群衆という抗いがたいシステムへと移行していくそのプロセスは、単なる集団の描写にとどまらず、現代社会における人間の在り方そのものを示唆しています。個々の主体性が保たれながらも、同時に不可視の力によって均質化されていくという緊張関係。そのダイナミズムが、イトウの画面のなかで明確に可視化され、私たちが日常的に無意識のうちに直面している社会の見えないルール──画面上にしばしば描かれる装飾的なパターンや模様にも示されるように──が、現在進行形の人間ドラマとして描き出されます。 どこか昭和の記憶を想起させるような情景や空気感は、作家自身の少年期の体験に由来するものであり、ノスタルジックな色彩や筆致とともに、現実と想像が交差する場を画面上に立ち上げます。そこでは、人間の経験や記憶、認識が複層的に重なり合い、時間の感覚そのものが揺らぎを帯びて現れています。 AKIINOUEにおいてイトウにとって初の個展となる本展では、こうした実践をもとに制作された最新のペインティング14作品を発表いたします。作品はいずれも正方形のキャンバスに描かれており、現代におけるイメージの受容や共有の構造を示しています。
作家
- タット・イトウ
タグ
- イラスト・絵画
画像提供
- No Dream, No Success 2026 92.8 x 92.8 x 4.5 cm Oil on canvas ©︎Tat Ito, Courtesy of AKIINOUE
レビュー
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