
At the Thresholds
2026.10.3 — 2026.10.25
VACANT ROOM
150₋0002東京都渋谷区渋谷4-3ー6B1F
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VACANT ROOMは、戸田沙也加と湯浅万貴子による二人展「At the Thresholds」を開催いたします。戸田沙也加は、今春の第一子出産を機に、生命が生まれ、次第に変容し、やがて失われていく過程を、これまでとは異なる実感をもって捉えるようになりました。こうした認識から、移ろう生命を人間がいかに形として留め、忘却に抗おうとするのかに関心を深めています。本展では、この問いを起点に、剥製、造花、深海魚をモチーフとして描きます。これらはいずれも、生命あるいはその形を本来の時間や環境から切り離し、保存・再現する人間の営みと結びついています。そこには、失われていく生命を留めたいという欲望と、それを美しい形へと変換する人間の眼差しが介在しています。戸田はこれらを、生命の不在を受け止める「依代」と捉え、絵画として描くことで、保存・再現された生命の形を、作家自身の時間と身体を介してあらためて表象します。その過程では、形が受け継がれる一方、その形を生み出した時間や環境との連続性は失われ、継承と忘却が同時に生じます。 湯浅万貴子は、点描による身体像と箔・アクリル絵具の面を組み合わせ、日差しや照明に応じて前景と後景が反転し続ける《Gestalt》シリーズを制作しています。点描による身体像は、近づけば点の集積へとほどけ、距離を取れば一つの輪郭として結ばれます。湯浅はこうした像の反転を、二項の単純な置換としてではなく、知覚と運動が相互に規定し合うヴィクトーア・フォン・ヴァイツゼッカーの「ゲシュタルトクライス」に重ねています。前景と後景のあいだに恒常的な序列はなく、一方が現れると他方が退き、像は光の状態と、それを見る身体との関係のなかでその都度立ち現れます。本展では、分割した変形パネルを支持体に用い、観者の視線と身体を一つの画面から次の画面へと導きます。画面間に生じる隙間は、像の連続性を断つと同時に、離れた形同士を観者の知覚のなかで結びつけます。観者が画面をたどるにつれて、部分と全体、図と地の関係は組み替えられていきます。戸田が、失われていく生命をいかに形として留めうるかを見つめる一方、湯浅は、光や身体の移動によって像の現れ方が変化していく過程を扱います。「At the Thresholds」は、生命とその表象、像と知覚のあいだに生じる複数の境界を、二人の異なる実践から捉える試みです。
参加作家
- 戸田沙也加
- 湯浅万貴子
開催情報
- 開催期間
- 2026.10.3 — 2026.10.25
- 開館時間
- 13:00 〜 19:00
- 休館日
- 月曜日、火曜日、水曜日、祝日火曜日・水曜日は事前予約制
- 料金
- 公式サイトをご確認ください
- 会場
- VACANT ROOM
- 住所
- 150₋0002東京都渋谷区渋谷4-3ー6B1F
- アクセス
- 東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線表参道駅B1出口より徒歩5分、JR渋谷駅より徒歩13分
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