
DODEKAGON - 深淵の宝石たち -
2026.10.23 — 2026.11.7
s+arts
東京都 港区
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前澤妙子は、自然の中で育った幼い頃の記憶や、今に至るまでに出会った物語や体験を制作モチーフに、手の覚えている遊びの触感を様々な素材に置き換えて作品制作を行っています。異なる素材を画面に垂らし、そこから生まれる違和感や発見、見た事のない形、色合い輝きから、様々な物語が彼女の頭に浮かび上がります。いつか想像した生命の根元を感じる存在や、幼い頃に遊んだ森や獣、山や川、様々なものが生きる世界など、自身の中で眠っていた懐かしいものに形を変換して制作を進めます。森の中で遊んだ宝探しのようなワクワクした気持ちを思い出しながら、素材で遊ぶことにより画面の中に気持ちを映していくのです。ものを作る事は、想像を呼び覚ます行為によって生まれる果てしない可能性の世界のように感じていると語る前澤の作品は、様々な質感を生むことのできる卓越した絵画の技術と独自の世界観で構築され、アジア圏から欧米まで様々な国で作品発表の場を広げ、国内外で注目されています。 近年、前澤の展示や作品タイトルに出てくる「Dodecagon-ドデカゴン」とは、本来は12角形という意味の言葉ですが、響きが怪獣の名前のようで親しみが生まれたことや、多角形という意味合いから万華鏡を連想させ、作品を表現する言葉として用いるようになりました。万華鏡は、多様な要素が組み合わさることで、視点や見え方が変化し、新しいものの見え方や可能性が生まれる様を表現する言葉として、前澤の描く生き物たちについても、上手く表されています。本展では、制作における心の奥底を掘り下げる感覚から、日々描く記憶の生き物たちの姿を心の深淵に眠る宝石に例え、心の深層にある世界の物語を展開いたします。 これまで前澤は、自身の描く作品に込められる物語を星と見たて、空や宇宙を舞台に展示を展開することが多かったのに対し、今回は深淵という逆の方向へ向いたテーマで作品を描きました。そこには、近年彼女が描いている色とりどりの小さな生き物たちに関係しているかもしれません。前澤の作品は、落ち着いた表情の子供や動物などが描かれているものでも、じっと画面を見ていると、なんとも言えない表情の様々な生き物が、中心となるモチーフの周りに無数に散りばめられていることに気づきます。DODEKAGONシリーズではそれらが集合体となってより一層存在感を増し、深層で宝石が放つ光のような印象を受けます。人それぞれには、根底で内包している、安心感やポジティブな感情の源など、忘れたくない感覚が存在しています。それらが、不安や喪失感に駆られ立ち止まった時、ふと心が帰る場所となり、また一歩踏み出す際に、必要なものだと感じていると前澤は話します。その感覚を絶やさないように、語りかけるように、心を込めて描いた新作群を是非ご高覧ください。
参加作家
- 前澤妙子
開催情報
- 開催期間
- 2026.10.23 — 2026.11.7
- 開館時間
- 12:00 〜 19:00最終日は17:00まで
- 休館日
- 日曜日、月曜日、火曜日
- 料金
- 公式サイトをご確認ください
- 会場
- s+arts
- 住所
- 東京都港区六本木7-6-5六本木栄ビル3F
- アクセス
- 都営大江戸線六本木駅7番出口より徒歩3分、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口より徒歩5分、東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩6分



